「ありがとうございます。相馬さん。」
「いえいえ、俺は別に何も~
それより俺さこっそり合コン抜け出そうと思うんだけど、城田さんも抜けちゃう?
レナちゃんにはきちんと言ったんだけど、絶対機嫌悪くしてると思うんだ」
レナちゃんと彼が呼ぶのは、あの日会った綺麗な女性だ。
そういえば北斗さんが嬉しそうに二人が結婚すると言っていた。
「そういえば結婚おめでとうございます。 北斗さんも喜んでました」
「いやあー…照れちゃうなあ。」
「婚約者の方とは、一度チョコレートフェアでお会いした事があります。
女優さんのように綺麗な方で相馬さんとはお似合いです。」
「もう、照れちゃうって…。 でもレナちゃんは見た目だけじゃなくって中身がすごく可愛いんだ~」
相馬さんの照れた顔を見て、心がじんわりと温かくなる。
と、いうか抜け出そうって。 私も抜け出した方がいいと思う。
けれど青柳さんがせっかく誘ってくれたのに、嫌な想いしないだろうか。 それに……



