「そうなの~?この間社員食堂でサラダしか食べてないの見たけど~?
それにダイエットしなくちゃ~っとか言ってなかったっけ?
必要ないよ。そんなに痩せてるのに~」
「そ、そんなの聞き間違いじゃないの?!」
「俺は城田さんみたいな子の方が可愛いと思うけど~? 城田さんはいっぱい食べて幸せそうな顔してる時が一番可愛いもんね?」
相馬さんの言葉に周りが一瞬シンとなる。
目をぱちぱちとさせている私に向かって、彼は甘いウィンクをしてくる。
…相馬さんと一緒にご飯を食べた事なんてなかったけれど…そう思った瞬間、私にだけ聞こえる声で「そうやってほっくんが言っていたよ」と囁いた。
「おい、お前婚約者いるってさっき言ってただろ。 それに俺はお前の婚約者を知ってるぞ。
スタイルの良い美人だ。 デブ専だって話は聞いちゃいない」



