大食いなのに全然太らないなんて羨まし…!!私は食べたら食べた分太るよ…。
やっぱり神様って不公平だ。
青柳さんは私と同じ位身長は低いのに、肩幅も狭く手足も細くて華奢だ。
体重…何キロくらい違うんだろうか…。
はぁーっと小さなため息が漏れそうになった時、一人の男の人に掴まっていた岸田さんが立ち上がりこちらへ来ようとしていた。
助けて欲しい。目で訴える私は、どこまでも情けない女だとは思った。
しかし岸田さんが来るより先に私と青柳さんの間に居た男性を押しのけて、相馬さんがやって来たのだ。
「え~?俺青柳さんみたいにガリガリな女の子全然タイプじゃな~い。」
あっけらかんとそう言い切って、にこりと青柳さんと私に笑顔を向ける。 犬の様に人懐っこい笑顔だった。
青柳さんの天使のような笑顔が一瞬曇るのが分かった。
「青柳さんってば痩せすぎだって。もう少し太った方がいいよ?」
「だから!私はいくら食べても太らない体質で…」



