’デブ専’とはっきりと言われた言葉が胸に重く圧し掛かる。
多少痩せたとはいえ、確かにまだまだデブだろう。
傷つくのには慣れている。 けれど、どうかどうか…話題が私から逸れてほしい。 誰も私に注目して欲しくない。
「ちょっと、デブ専って言い方酷くないですか?城田さん全然太ってないし~」
青柳さんのフォローは虚しく響く。
「そりゃあ雫ちゃんは痩せてるからそう思うかもしれないし」
「もう!私がガリガリだって言いたいんですか? すっごく気にしてるのに!」
「いやいや、俺は雫ちゃんは痩せてて綺麗でいいなあって言ってるだけだよ~?」
「太れない事がコンプレックスなんですから、あんまり言わないで下さいよ~。
すっごく大食いだし、お酒も大好きなのに昔から全然太らないんですもんッ…。
気にしてるの~。
私は城田さんみたいな健康的な子の方がいいと思うけどなあ~」



