「城田 香です。 よろしくお願いしましゅ…」 ついつい噛んでしまって、くすくすと笑いが起こる。 恥ずかしくって、その場から消えたい気持ちでいっぱいだ。
こうして私の初合コンは幕を開けてしまったのだ。
居るだけでいたたまれない気持ちになってしまう。
予想はしていた事だけど、この合コンに私は必要だったのだろうか…。
「青柳さん、マジで可愛い~」
「絶対モテるでしょ~?」
「彼氏とかいないの~?」
隣で顔をしかめている岸田さんは「不細工ばかりね」と毒を吐く。
合コンに参加したこと自体がないからどうやって事が進んでいくのかは分からなかったが、男性たちは予想通り青柳さんを取り囲んでいる。
感心する程、モテる。 青柳さんはいつも通りニコニコと笑顔を振りまいて、男性たちの質問に受け答えをする。 感心する程のモテ女っぷりである。



