三上さんが、付き合っている彼女よりも幼馴染を優先する日向に違和感が無くなる程、その関係に馴染んでいる。そう思い知る度に気持ちが沈んでいく。
(そんなに日向が好きなんだな……)
日向はサークルの飲み会でも、またその非常識っぷりを発揮していた。
……そんな風に思っているのは、どうやら自分だけみたいだったけれど……あと、亜沙美もか……
亜沙美がそれとなく三上さんを気遣う姿勢は、日向への不信感も合わさっているように見える。
『つーか、日向ない。河村さっさといけ』
据わった目で後押しされても、踏み出す一歩が分からない。
いや、だって……告白って……どうやってやるんだっけ?
(仲が良ければ言えるけど、この距離感で言って、引かれないか?)
分からない。
なのに思いだけは募っていく……
(……どうしたら俺を見てくれるんだ?)
意識して欲しい。
けど、彼女の視線は相変わらず日向にしか向いてなくて……なんでだよって。飲み会の間もずっとそんな事を考えていたから……
飲み過ぎて彼女が転んだ時、支えなきゃって思いが確かにあったけど──全てが不可抗力だったんだ、とは言い切れないような、願望もあって。
(凄く……なんていうか……)
口元を押さえては、にやけそうになるのを我慢する。
(幸せを感じた……)



