チラリと顔を見上げれば、ふわりと返る河村君の笑顔が眩しくて、何となく覚えた悪寒は気のせいだろうと片付ける。

「貴也、大好き」

 だから唐突に言ってみる。
 河村君は一瞬虚をつかれたような表情を見せたが、直ぐに蕩けるように笑ってくれて……

(うんっ)

 私はこの気持ちに従って行こうと、決めた。



 ◇おしまい◇



 おまけを3本書きました。良かったら読んで下さい。