こんな俺を雪子が受け入れられるだろうか?

 俺は愛莉を許せないのに。
 愛莉と同じ事を雪子にしてきたのに……


 俺はこの問いを繰り返す。
 家に辿り着き、認めたくないと鏡を覗き込んでは、何故か映る愛莉の影に怯えながら。

 無くした想いの大きさに、それがもう戻る事は無いと分かるまで──


 
 ずっと、ずっと……