それを見て部が悪いと判断したようで、智樹は急いでその場を立ち去った。 その背を半ば呆然と見送っているとその警察官が寄ってきて声を掛ける。 「大丈夫ですか?」 口を開きかけたものの、何て答えたら良いのか分からずに固まっていると、河村君がポンポンと背中を叩いて、代わりに返事をしてくれた。 「大丈夫です」 その声にホッとして気が抜けて…… 私は少し、泣いてしまった。