┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ももちゃんは、好きな男の子いるの?」
小さい頃、そう質問したことがある。
「…いないよ!」
そう言って笑った。
ももちゃんはすごく優しい。
いつも私の事を思ってくれていて、
なんでも分かってくれる。
困ったときは何故かいつも傍にももちゃんが居た。
超能力者なんだと幼い頃は思っていた。
今になって気づくんだ。
いつも私のことを見てくれていたんだって。
そんなありがたい存在いるのかな?
「…いないよ!」
私にだって分かる。
その笑顔がとても辛そうだったことくらい。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「愛ちゃんは好きな男の子いるの?」
聞いてみた。
「うーん、いないよ!でもね、きっと素敵な王子様に出会えると思うの!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
少女は純粋無垢だった。
その真っ白さは、自分の黒さをより目立たせた。
「君はあの子を染めることができる?」
「私にはできない、勇気がない。無責任だとも思う。
でもね、お姉さん。今日聞かれたの。
『好きな“男の子”はいる?』って」
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「ももちゃんは、好きな男の子いるの?」
小さい頃、そう質問したことがある。
「…いないよ!」
そう言って笑った。
ももちゃんはすごく優しい。
いつも私の事を思ってくれていて、
なんでも分かってくれる。
困ったときは何故かいつも傍にももちゃんが居た。
超能力者なんだと幼い頃は思っていた。
今になって気づくんだ。
いつも私のことを見てくれていたんだって。
そんなありがたい存在いるのかな?
「…いないよ!」
私にだって分かる。
その笑顔がとても辛そうだったことくらい。
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「愛ちゃんは好きな男の子いるの?」
聞いてみた。
「うーん、いないよ!でもね、きっと素敵な王子様に出会えると思うの!」
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少女は純粋無垢だった。
その真っ白さは、自分の黒さをより目立たせた。
「君はあの子を染めることができる?」
「私にはできない、勇気がない。無責任だとも思う。
でもね、お姉さん。今日聞かれたの。
『好きな“男の子”はいる?』って」
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