「…ば、
ばっかじゃねーの!?心配してねーし!?つか心配すんに決まってんだろバカかお前!?何回ぶっ倒れてると思ってんだよ!?また夜道でぶっ倒れたのかと…」




え、結局心配してたの、してないのどっちなの!?





自分の言っていることが支離滅裂なことに全く気付いてないらしい魔王は、おそろしく険しい形相をしたまま言葉を続けている。




「お前が倒れたらまた俺の主治医を呼び出すハメになんだろーがうちの主治医が過労で倒れたら誰が主治医すんだよ、あ゛!?!?」



「ひっ、ごめんなさい…!」





言ってること全然わかんないけど凄んだときの迫力だけはすごいよ!!





「……ちゃんと飯食えよ」





ビビって小さくなる私に険を緩めた魔王は、吐き捨てるようにそう言ってリビングに戻っていった。




恐る恐る私もその後に続く。




リビングに入ると、テーブルの真ん中に置かれていたあるものが視界に入った。





「…ん?これ、レトルトカレー?」






魔王のかな?と思って振り向くと、私に背を向けてソファに座った魔王が





「しゃーねーだろ、今日に限って弁当全部売り切れたんだよ!!わりーか!?」





なぜか突然怒り出す!