「なんで飯ちゃんと食わねーんだよ。
俺ここでお前がちゃんと飯食ってんの見たことねーんだけど?いつも料理作るばっかで、あとは俺が食べんの見てるし」
「た、食べてましたよちゃんと。
でも…その、さすがにそんなにモリモリ食べるのは、申し訳ないってゆーか…」
モゴモゴと口ごもる私に「あぁ!?」と威嚇してくる魔王。怖!!!
「申し訳ないって意味わかんねんだけど」
「だ、だって私のお金で買ったものじゃないですし!」
そうだよ、ご飯だってタダじゃないんだよ。
いくら家事全般といちごミルク補充がんばってるからって、それだけで1円も払ってないのに、そんなに堂々としてられないよ。
「……お前は俺の召使いだろ?仕事してんだから堂々と飯くらい食え」
「…でも」
「あーほんっとメンドくせーな貧乏人は」
深く深くため息をつく魔王。
「…っじゃあ、せめて少しだけでも、家賃いれさせてください。そしたら私も、もう少し気軽になるってゆうか…」
「は?お前金持ってねーじゃん」
「だ、だから…
バイト!復帰させてもらえませんか?



