私の言葉に、レンゲを差し出した姿勢のまま数秒固まった魔王が




「…うぬぼれてんじゃねーよ!!」



「ひぃっ!」





カーンッ!と思いきり床にレンゲを投げつけ言った。




怖!!!





「おっお前のためなわけねーだろ!?これは…修行だ!!」



「しゅ、修行?」



「おー!
そもそも一人暮らししてんのだって修行の一環だしな!!
つまりこれは俺のため!向上心の塊のような男なんだよ俺は!!!」





いつになく饒舌に喋ったと思ったら魔王がレンゲを拾い、私を殺人鬼のような鋭い瞳で射抜きながらそれを差し出した。





「冷ましたら殺す」




だから怖いよ!!!!!