「〜〜〜っ!!」





ああなんか、目覚めたくなかったかも…!





「てゆうかココって…」





たぶん、私と魔王の住むアパート。だけど私の部屋じゃない。




私のベッドこんなにフワフワじゃないし…!


なんか死ぬほど散らかってて床は見えないし…!(魔王の部屋の掃除をすることは禁じられている)




「俺の部屋だけど」



「まお…宝示さんの部屋!?」



「しっ、仕方ねーだろ!?
勝手にお前の部屋入んのもわりーかなとか思ったんだよざけんなっ!!」




なぜかキレながら、枕元にあるサイドテーブルに乱暴に何かを置く魔王。





「こ、これは…!?」





土鍋のような物体に見えるんだけど、まさか私今からこれで殴られ…!?





「は!?んなもん決まってんだろアホか」



「さすがにこれで殴られたらかなり痛いかと…!」




「なんで殴んだよ。食うんだよ!お粥に決まってんだろバカが」





……は。






「お粥!?」