「はははいっ!!ただいま!!」




この3日で鍛え上げられたスピードで冷蔵庫から例のアレを取り出す召使い。




「……はぁー」





それを凄い勢いで吸った魔王は、光悦とした表情で深いため息をついた。





「……はぁ、やっぱたまんねーな、これ」





そんな魔王の手にはアヤシゲな白い粉…などではもちろんなく、いちごのイラストが描かれた可愛らしいパックが。





魔王はいちごミルクが大大大好物なんだ。それはもう、ドン引きするほど。




「はじめからブラックコーヒーじゃなくていちごミルク飲めばいいのに…」




私の思わず溢れた本音に魔王が目を剥いた。





「…てめぇ今なんつった!?」




死!!!