そして、それから意識朦朧となりながらもなんとか一日の授業を全てこなし



「………」





夕飯を食べる頃には、佑奈の目は完全に死んでいた。




「佑奈だいじょうぶ…?」



「…待って。今。油断すると頭の中を数式が渦巻いて…ぐっ」




特に時間が長かった数学の後遺症を発症している模様。




周りを見ると、授業で死にかけ組と、授業が終わって浮かれている組で、完全に二分していた。




「でも、これから花火だよ?とりあえず今は楽しも?」




「うん、そーだね……」





おかしいなあ。


いくら勉強にダメージ受けてるとはいえ、基本的に楽しいこと好きの佑奈は、花火にはテンションあがるはずなのに。




もしかして体調でも悪いのかな?なんて思っていたら





佑奈の頭がグラリと揺れて、ガシャンッ、とそのまま机につっぷした。





「っちょ、佑奈!?」



「ちょー具合悪いかも…」



「医務室行こ!?」



「うんそーする…」