――え?




次に目を開けたとき、空には満点の星空が広がっていた。




え…星綺麗…ってちょっと!そんなこと思ってる場合じゃない!暗すぎるし!





慌ててベンチから体を起こす。



気づいたら爆睡していたらしい。公園で爆睡って、女子高生としてあるまじき行為なのでは…




辺りは、ベンチの近くに今にも電気が切れそうな街頭が一本立っているだけで、数メートル先も見えないくらい真っ暗。



さすがに恐怖を感じる。すぐに佑奈に連絡して…と思いスマホを取りだしたけど。





「え…なんで画面真っ暗なままなの?」




まさか、電池切れた!?最悪っ、こんな時に限って!




スマホがないから時間もわからない。




とにかくどこか、もっと明るいところに移動しよう。





そう思って立ち上がった瞬間、





――ポツリ





顔に冷たいものがあたった。




それを皮切りに、どんどんと大粒の水滴が空から落ちてくる。





な…なんで急に雨!?さっきまであんなにいい天気だったのにっ!





「濡れる~!」





そんなことを思っている間にもどんどん大雨になってきたので、私は仕方なく遊具の中に避難した。