「オニイチャントイッショニスム…?」
私は思わず正しい日本語の発音を忘れた。
「そう!
お兄ちゃん一人暮らしだしちょうどよくない!?」
「全然よくねーよ!!!」
突然キレたのは魔王。
わたしを凄まじく鋭い瞳で睨みつけている…が。違うよ提案したのわたしじゃないよ!!
「何で俺がこんなどこぞの身分不明な庶民と一緒に住まなきゃいけねーんだよ!?」
身分不明って一応あなたと同じ学校なんですけどね…
「もうっお兄ちゃんワガママ言わないの~」
プクッと頬をふくらませて怒る美少女はとても可愛いけど今は悪魔に見える。
「お兄ちゃん料理も片づけも全っ然できないでしょ?
そーゆうのやってもらえばいいじゃん~」
まさかわたしに…魔王の家政婦、いや召使になれと!?