「…あの…ほ、ほんとにアリガトウゴザイマシタ」
私は魔王を刺激しないよう、できるだけ丁寧な口調でそう言った。
「では私はこれで…」
「これでってどこ行くの?家ないんだよね?」
美少女の言葉に思い出す。
そうだ、怒涛の出来事に思わず忘れてたけど…
わたし今、家ないんだった!!!
「……だ、ダイジョブ…公園でだってどこでも寝れるし…」
「えー?そんなの危ないよ~?ってかね?わたしすっごくいいこと思いついたんだけどぉ~」
なぜか物凄くキラキラした目で私を見る美少女。
「お兄ちゃんと一緒に住むってゆうのはどお!?」
……は!?