聞き覚えのある声に後ろを振り向くと




「宝示さん!?」


「よ、……りの」




魔王がジャラジャラ極悪アクセを鳴らしながらほっぺを掻いた。




隣には不機嫌そうに腕組をしている呉葉さんと、クールの仮面をかぶった宮前龍太郎もいる。




こんなそうそうたるメンバーがなんでここに!?




「え、今魔王、りののこと名前で呼んだ…!?」




不思議に思っていると、佑奈のそんな驚きに満ちた声が。




あああっ!そうだよ、佑奈は私と魔王の接点知らないもん…!!




「こ、これはね、佑奈…」




なんて言い訳しようか頭をフル回転させていると




「…なんか文句あんのか!?あ゛!?」





魔王が佑奈に凄んだ。