「…はあ?お前、さっきの俺の話聞いてたか?」 魔王が眉をひそめて私を睨みつける。 「そんな男じゃ周りが…」 「周りに認められることが生きる価値とか、そんなの絶対あるわけないです」 お金持ちの世界とか、跡取りとか、全然わかなんないけどでも ほんとはけっこう優しかったり 心配性だったり 猫好きだったり シスコンだったり 「認めるとか認めないじゃなくて。そのままの宝示さんが好きって人、いっぱいいると思いますけど」