「……お前、警察な……のか?」

「違いますよ」

団長の震えた声に、エヴァンはにこりと笑って答えた。サルビアの指先から伸びたツタが、団長に巻き付く。

「……!?」

「私たちは、特殊捜査員……です」

フィオナは、無表情で警察に連れて行かれる団長を見つめた。その表情を見て、エヴァンは思う。

(やっぱり、フィオナには笑顔でいてほしい……僕は、笑ったフィオナの笑顔が好きなんだ……僕はフィオナを笑顔にしたい!)

そして、エヴァンは拳を握り締めた。