「あのさ、紫苑…」

「ん?」



「俺、紫苑のことが好きだよ…」



私は、言葉が出てこなくて、ただ道哉の顔を見つめた。

「ずっと前から、いつ言おうかと思ってた。もし、紫苑が友達でいることを望むなら、それでも構わない。だけど、同じ気持ちでいてくれるなら…友達のままで終わりたくない」

うまく言葉が出てこなくて、道哉の両手を握りしめた。

「紫苑?」

ただ、首を縦に降るだけしかできなくて…。

「それは…OKって思っていいの?」

それでもまだ、言葉が出てこないから、何度も頷いた。