空の色がだんだん消えていき、アキとの思い出がまた一つずつ失われていく。


それは、遥かな時がこの世界を洗い流すように。


そして、残されたアキとの記憶は、何もかも失い、キミとアキが、一緒にお弁当を食べた唯一の思い出の場所である、菊音池公園だけに。


穏やかな朝に、キミは菊音池公園に行き、そこで、こう願った。