公然の秘密

「予定だと来年の秋くらいだって言ってた」

柚愛は小桃の質問に答えた。

「そっかー、楽しみだね!」

そう言った小桃に、
「柚愛もついにお母さんになるのね…」
と、母は涙ぐみながら言った。

「やっと孫の顔が見れるな…」

父もホッとしたように言った。

そんな彼らの様子を見ながら、
「よかったな」
と、尾関は言った。

「うん」

柚愛は返事をすると、まだお腹の中にいる小さな命をそっとなでた。

「もしかしてとは思うけど、朝まで抱き潰したあの日に…じゃないよな?」

小さな声でそう言った尾関に、
「かもね」
と、柚愛は特に否定することなくフフッと笑った。

その笑顔はとても幸せそうで、彼女につられるように尾関も笑った。

☆★END☆★