公然の秘密

カーテンのすき間から入ってきたまぶしい光に、柚愛は目を開けた。

(ーーもう朝か…)

昨日は何時くらいに眠りについたのだろうか?

尾関に何回抱かれたのだろうか?

心地よい疲れを感じながら、柚愛は腕枕をしているその人の方へと視線を向けた。

尾関は眠っていた。

(改めて見ると、本当に顔がいいな)

柚愛は観察をするように彼の寝顔を見つめた。

(銀髪は…生まれつきなのかな?

いや、染めているかも知れないし…機会があったら聞いてみるか)

柚愛はそんなことを思いながら寝顔を見ていた。

(それにしても、まつ毛が長いな…。

肌もすごいキレイだし、どんな手入れをしているのかすごい気になる…。

もし生まれつきだって言われたらどうしよう…)

そんなことを心の中でブツブツと呟いていたら、尾関のまぶたがピクリと動いた。