公然の秘密

「うん、そうしようか」

「よし、決まりだな」

柚愛と尾関は顔をあわせると、うんうんと首を縦に振ってうなずいた。

「いやー、よかった」

ホッとした様子で言った尾関に、
「麗一さん、私がもし結婚式を挙げたいって言ったらどうするつもりだったの?」
と、柚愛は聞いた。

「そりゃ、柚愛の言う通りにするさ。

柚愛が結婚式を挙げたいなら挙げるし、ウエディングドレスとか着物が着たいんだったら全然あわせるし」
と、尾関は答えた。

「何か私にあわせてばかりだね…」

「俺、そう言うのよくわからないし…結婚式とかウエディングドレスとか、女はそう言うのに憧れるって聞くから。

でも…あれはしたいかな」

尾関は思い出したと言うように言った。