1週間が経った。

「何でこんなことになっちまったんだよ…」

銀時計の下で腕時計を見ながら、わたしは呟いた。

白のシャツにカーキ色のキャミソールコンビネゾン、足下は歩きやすいようにスニーカーを選んだ。

髪はひとつにして黒のリボンがついているバナナクリップでまとめた。

休日だと言うこともあってか、人がいつもよりも多い。

そんな中で、わたしは門谷さんがくるのを待っていた。

ーー礼なら躰で払え

先日の婚活パーティーで半ば強引に約束を取りつけられて今に至る…と言う訳である。

「何が“礼なら躰で払え”だ、クズヤロー」

お前が言うといかがわしいったらありゃしない!

あーあ、すっぽかせるものならすっぽかしたい!

でもすっぽかしたら仕事に支障が出るのは間違いない。

これが高天原さんの耳に入ったら…と思ったら、すっぽかすのは無理な話だ。