「そん時総長だった俺は、責任を取って、辞めると言った。頭が責任をとるのは、至極当然のことだからな。でも、ひとつ下もふたつ下も、頭になれる人間はいなかった」
そこまで育てられなかったわけよ、と続けて琢磨は言った。
「だから、潰そうってなった。それだけ」
それだけでも、なんでもなかった。
琢磨はその撃ってしまった人の責任を取った。
その後を誰も、率いることができなかった。
彼らの日常が大きな音を立てて崩れ落ちた。
「だからさあ、再建の話が出た時ほんと、びっくりしたんだよな。俺、やめて結構時間経ってたし」



