「明日から夏休みだな。」

「そうだね〜。」

私は今、はるくんと一緒に帰っている。
真希と怜喜くんは家が私達と真逆の方向なんだ。


「じゃあな。」

「あっ、もうついたんだ。」


はるくんの家についた。
お喋りに夢中で気が付かなかったな。

「またね。」

私ははるくんに手を振って歩きだした。
すると、はるくんが

「待って!」

そう言って私の手を掴んだ。

「どうしたの?」

私は立ち止まってはるくんを見る。
どうしたのかな?焦って。
それに顔、ちょっと赤い気が……。


「今度、俺と遊びに行かないか?三玲。」

なんだ〜、そんなことか。
焦ってるから何か大変なことがあるかと。

「いいよ。
真希と怜喜くんも呼ばないとね。」

「三玲と俺だけで遊びに行きたい!!」

はるくん、ホントに赤いんだけど大丈夫かな?

「はるくんと遊びに行くのはいいんだけど、熱あるんじゃない?」

私はそう言ってはるくんのおでこを背伸びして触った。


「へっ?!」

「どうしたの?はるくん、変な声出して。」

「とにかく、日程はメールするから、お前は帰れ。」


はるくんは顔を何故か隠していた。


「またね。」

私はそう言って歩きだした。


「天然過ぎかよ。」

三玲が歩きだしたと同時にはるが呟いた。