「あのゲーム、メッチャクチャむずくない?」

「そうか?
あのゲームは、ここのボタンを……」

私は、真希達と怜喜くんと一緒に昼食をとっていた。

「あの二人、盛り上がってない?」

「だよねー。気が合わなさそうと思ってたのに。」

「うん、まさかゲームで気が合うとは……。」

実は今さっき知ったことなんだけど、怜喜くんは高校卒業したあと、ゲームにドハマリしたらしい。
それで、ゲームの好きなはるくんと今さっきからずっと喋っている。

「そこの二人ストップ!」

「なんだよ、真希。」

はるくんちょっと不服そう。

「君、真希ちゃんって言うの?」

「はぁ?」

真希がはるくんと怜喜くんがあまりにもずっと喋っているし、もうすぐ大学の講義が始まるので声をかけると、怜喜くんが真希に興味を持って声をかけた。この二人一言も喋ってなかったもんね…。怜喜くん、好奇心旺盛だからね。

「僕、怜喜。
よろしくねー!」

「はぁ。」

「お前ら早く行かねーと始まるぞー!!」

はるくんが真希の言おうとしていたことを代わりに言った。

「それ、私が言おうとしてた事だから。」

あっ、真希怒ってる…?
怜喜くんみたいなタイプ好みじゃないのかな?
怜喜くんが話しかけたら『はぁ?』って結構ドスの利いた声してたよ…。

「まぁまぁ、真希、行こう!」

「三玲ちゃん達、またね。」

怜喜くんがこっちに向かって手をふる。

「またねー!」

私はそう返した。