大好きな幼なじみ【短編】

気づいたらそう、口にしていた

私は、そう言い捨てて救急車に乗って病院へと向かった

病院についてすぐ、手術室のランプが光った

ランプが消えたのは、付いてから6時間後の事だった

夢香の両親は直ぐに駆けつけて

泣いていた

私は夢香の両親に、何があったか聞かれた

聞き終わったあと、目を見開いて

「そうだったのか」

と、呟いただけだった

朔さんは......来なかった

分かってる

私が、あんな事言ったから

後悔なんかしていない

だって、もう夢香が苦しむ顔を見たくなかった