大好きな幼なじみ【短編】

知奈side

今、夢香が轢かれた

私が叫ぶよりも先に、朔さんが叫んだ

私は急いで、夢香の元へと走った

涙で顔はぐちゃぐちゃだろう

「夢香、夢香!目、覚ましてよ!ねぇ、お願いだから!」

狂ったように叫んだ

なんで、夢香がこんな目に合わなくちゃいけないのよ!

誰かが救急車を呼んでいた

夢香は病院へと運ばれる

付き添いで私も行く事になった

乗る前に私は、朔さんに言った

「貴方のせいで!貴方のせいで、夢香は轢かれたんです!どうして...くれるんですか。私のたった1人の親友を。貴方には分かるはずもありませんよね。だって、好きな人と付き合えてるんですから」