「それでいくと僕は死んだわけだ」

「君の世界では死んだことになってるけど実際は違うんだ。
あまり時間がないから手短にに説明するよ。
君にはこれから、とある世界の唯一神になってもらう。ワタシはもう時期、唯一神としての寿命が尽きるから後継として君を選ばせてもらった。だから君を死んだことにして、ここに連れてきたんだ。勝手なことをして申し訳ないと思ってるけど君に拒否権は無い」

「えっ、なんで僕…? 意味が分からない」


理解ができない。というか話が漠然とし過ぎていて困惑するばかりだ。

だって、神様なんて小説の中のモノでしょ?それこそ空想上の人物なんじゃ…。

そんなもの存在する訳ないと思っていた。


「唯一神の選定に君の意思は必要ない。ただ一つ理由を述べるなら、君がワタシにとても似ていたから。
新しい世界では君の好きにするといい。栄えるも滅びるも全て君の意思次第。
__________じゃあ、またネ。
貴方の世界に祝福があらんことを  」



そう言うと彼は暖かい光の粒子になって消えていった。

そして僕の意識もまた深い底に落ちていった。