結雨side.


眩しさを感じて薄っすらと目を開けた。


「……ここは…?」


暖かい空気に包まれたようなそんな場所。



「おや、。お目覚めかな?

初めましてだね、伊月結雨君」


いきなり声が聞こえた。

澄んだ綺麗な声が…。


上を見上げるとそこには羽を生やした美しい男性がいた。
いや、男なのかも怪しいがとても綺麗な人だ。


「…貴方は?それに何故僕の名前を」

「ワタシは唯一神。ここは君達の世界でいう天国だよ。
そして君のことを知っているのはずっとここから見ていたから」


いきなり現れて自分は神だって言われてもちょっと着いていけない。
頭でも打ったんじゃないかと心配になる。

だけど、その美貌と飾り物に見えない羽を見ると信じるしかないようだ。