「確か、、名前はユウ君と言ったね?」
「…なに。言いたいことがあるならハッキリ言いなよ。」
ムスッとした顔で睨んでやると、受付の女性が慌てて話に割って入ってきた。
「ユウ様っ、この方はギルドマスターですよ!
冒険者ギルドを束ねる統括者に無礼はお辞めください。」
ーーギルドマスターなのか、この人。
確かに身に宿す魔力量は半端無く多い。
それにオーラというか圧倒的強者を思わせる風格がある。
アタフタしながら僕とギルドマスターを見る女性。
緊迫した空気を割くように、ハッハッ、と乾いた笑い声が響いた。
「大丈夫、気にしてないさ。いきなりジロジロと見て悪かったね。
立ち話もなんだ私の部屋においで。そこで詳しく話そう。」
「わかった。」
コクリと頷き、僕はギルドマスターの後を付いて歩いた。
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