「早速ギルドに行こうと思う。お願いがあるんだけど、ルルも一緒に行ってくれないか?」
唯一神の情報によると、ギルドは王都の繁華街に総本部を構えてるらしく、僕が今から行く場所もそこなんだ。
人間不信の僕が人混みの中を一人で歩くのは流石に無理がある。
「承知しました。
我々は結雨様と共に有ります。そのことをお忘れになさらず…。」
「ありがとう。そう言ってくれて助かるよ。」
「では参りましょう。」
「そうだね。」
ーーえっと、移動するにはどうしたらいいんだっけ。
「《転移魔法ーゲートの使用を推奨。》」
ーーなるほど。よし、早速使おう。
「…ゲート。」
小さく呟くと、突然目の前に大きな門が現れた。
門の中は薄暗くなんとも言えない雰囲気を醸し出していた。
「ルル行こう。
それじゃあ皆んな行ってくる。留守番よろしく頼むよ。」
「はい。我がいない間、大森林を頼むぞ。」
ルルはそう言うと僕の肩にぴょんと飛び乗った。
「 「 「 行ってらっしゃいませ。」 」 」
僕らを見送る生き物たちを一瞥して、ルルと共にゲートの中へと入った。
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