いつものアラームの音で目が覚める。 ーー今日も退屈な一日が始まる。 そんなことを思いながら学校へ行く準備をする。 顔を洗って歯を磨き、制服に着替える。 鞄に必要な物を詰め込んで玄関へと向かう。 「…行ってきます」 誰もいない家に僕の声だけが虚しく響き渡った。