プルルルルルルルル


日付が変わろうとした頃に着信が入った


ルナ「 ……はい 」

翼「 あっ!ごめん!寝てた!? 」

ルナ「 いや 大丈夫ですよ 」

翼「 何してるかな〜と思って! 」

ルナ「 ベッドインは、してたかなあ… 」

翼「 だよね〜 こんな時間だもんね 」

ルナ「 仕事中なんですか? 」

翼「 ううん!もう終わってこれから帰ろうとしてるんだけど暇?? 」

ルナ「 暇っちゃ暇ですけど 」

翼「 バーに行こう!! 」

ルナ「 バー!?この辺ありませんよね? 」

翼「 いや、こないだ帰りがけに見つけたんだよ!ルナの家から歩いてすぐの所に!ちょっと気になったから行こうかなと 」

ルナ「 へえー!知らなかったです! 」

翼「 どうする?行くならそっち向かうけど 」



明日も学校や仕事があるから正直迷った


ルナ「 急いで支度しますね! 」

翼「 了解〜! どうする?このまま電話繋げとく? 」

ルナ「 えっ…あ!はい!いいですよ! 」

翼「 ほ〜い …いいねぇ!この時間は道が混んでないから! 」

ルナ「 やっぱり夜中は良いですよね 」

翼「 うん〜!そういえば駐車場どうしよう 」

ルナ「 あ〜…なんか私の家を下ったところにパーキングあった気がします 」

翼「 じゃぁそこに待ち合わせしよっか!俺もう着くかもしれん! 」

ルナ「 私ももう着替えるだけです! 」



そう言って急いで着替えて部屋をとび出た 。


部屋をとび出て道端を歩いてると



ブォォォォォォン


翼「 へっへーん 俺のが早かった 」


すごい勢いで飛ばしてきた あのベンツだった

ルナ「 反則ですよー! 」

翼「 っし!いいよ!笑 ゆっくりで! 」

ルナ「 はははっ 」



車から降りてきた翼さんは
全身真っ白のコーディネートだった 。


ルナ「 汚れ気にしないんですか!? 」

翼「 ちゃんと洗えば大丈夫だよ〜!それに安いし別にいっかな! 」

ルナ「 ならいいてすけど。どこですか?バーって 」

翼「 ここ!ここ!知らなかった? 」

ルナ「 隣のファミレスは知ってたけどここは知らなかったですね! 」



2人でバーに入りオーナーらしき人が
メニュー表を渡してきた


翼「 俺腹減ってるんだよねえ!おっタコの唐揚げとコーラにしよーっ!何にする??? 」

ルナ「 私 このチョコラテにします! 」


店員さんに注文をすると


翼「 そういえば俺LINEしてないんだよね 」

ルナ「 すごく便利ですよ! 」

翼「 アプリの入れ方とか知らないもん 」


スマホに弱い翼さんは設定もバックアップも
全てお姉さんにしてもらってたそうで
LINEのインストールの仕方を教えてあげた 。


翼「 へえ〜!んで?どうやって友達追加するの? 」


ホントに何も知らなかったようで
1から教えてあげた 。

翼「 おっ?追加!追加!追加!なんかどんどん友達が増えたぞ? 」

ルナ「 多分それ電話番号知ってる人じゃないですかね? 」

翼「 えー!それは嫌だなあ 」


オフの仕方も教えてあげた 。

何も知らないんだな この人…… そう思った。


翼「 んで?ルナのは、どうやって追加するの? 」

ルナ「 ここにQRコードあると思うので… 」

そうして追加して画像の送受信だったり
色々と説明をした 。





この時点で翼さんのLINEの友達のほとんどが
女とは知らずに 私はバーを楽しんだ 。