待ち合わせした駅から二つ先の駅に着い

た。

電車の中が満員で窮屈だった。

川崎との距離が近くてびびった。

そして徒歩10分。

「白川君」

「ん?」

「あの本面白かった?」

「あ、換えそうと思ってたんだった」

「面白くて感動した」

俺は借りてた本を川崎に渡した。

「ありがとな」

「うん!」

俺は川崎と話すのが楽しかった。

「あ、これ食べたい」

川崎が指差したのはクレープ屋だった。

「じゃあ食べながら行くか」


川崎はイチゴとバナナとクリームのクレー

プで俺はイチゴとクリームのクレープにし

た。

そんな話をしてるだけで時間はあっという

間に過ぎていった。