無言の返事が漂うトイレに、もう一度百合絵がノックする。
「ねぇ、木更津君、待ってるよ」
「……」
「折角のデートなのに、一体どうしたの」
「…………アチシ」
ポツリと。
ドアの向こう側から話を始める茨。
「こんな不細工なのに、木更津君なんかと一緒に居たら迷惑だよ……」
この発言には百合絵も驚いた。
この子は、こんな事を絶対言わない。
実は他人なんじゃないか、この人。
「ねぇ、木更津君、待ってるよ」
「……」
「折角のデートなのに、一体どうしたの」
「…………アチシ」
ポツリと。
ドアの向こう側から話を始める茨。
「こんな不細工なのに、木更津君なんかと一緒に居たら迷惑だよ……」
この発言には百合絵も驚いた。
この子は、こんな事を絶対言わない。
実は他人なんじゃないか、この人。


