「店員に頼めばいいのに……」
「いや、君なら、きっと君なら茨ちゃんも心を開いてくれる筈だ! 店員になんか任せられないよ」
何その都合の良い設定。
悪態をつき足りない百合絵だったが、渋々案内された女子化粧室の中に入っていく。
幸い中には誰も居らず、個室トイレが一か所締め切ってあるだけだった。
百合絵は深く溜息を吐くと、その一室をノックする。
「……茨ちゃん、居るんでしょ?」
「……」
「いや、君なら、きっと君なら茨ちゃんも心を開いてくれる筈だ! 店員になんか任せられないよ」
何その都合の良い設定。
悪態をつき足りない百合絵だったが、渋々案内された女子化粧室の中に入っていく。
幸い中には誰も居らず、個室トイレが一か所締め切ってあるだけだった。
百合絵は深く溜息を吐くと、その一室をノックする。
「……茨ちゃん、居るんでしょ?」
「……」


