茨ちゃんは勘違い

茨も巧みにトングを操りながら、食べては餌を要求してくるライオン達に、次々餌を与えていった。

「ふふん♪どうよ?流石でしょ?流石の一言でしょ?」
「うん、上手だよ茨ちゃん」
「ふ、ふん!ご機嫌を取ろうったって、そうはいかないんだから!...あんたもやってみる?」
「え!?いいの?」
「し、仕方ないわね!どうしてもやりたそうな顔をしていたから、やらせてあげても構わないわよ!超感謝しなさいよね!」

別に死ぬ程餌やりをやりたかった訳でもない木更津だったが、今日始めて茨に優しくされて顔がほっこりする。

くれぐれも勘違いして欲しくないのは、茨は顔面偏差値でいったら30を下回る不細工だという事だ。