木更津は、一歩安部に近付き、指を鼻先に付けてこう言い放った。
「それより君、僕の記憶が確かならば、先程プールサイドで、途方も無い程の量の失禁をしていたね?まさか君……」
失禁、の二文字に他の者が顔をしかめ、三歩下がる。
「証拠隠滅の為にプールに……」
入った、と言う前に女子達が軽く悲鳴を上げる。
最悪最低。
皆で入るプールになんて事を。
女子達の軽蔑の眼差しが安部に突き刺さる。
……が。
「イイエ」
「は?」
安部以外の全員の動きが止まる。
「ボクハ漏ラシテナンカイナイヨ。見間違イダヨ。」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
それは……まるでロボ的というか合成音声的と言うべきか。
腹話術人形のように下唇からアゴにかけて線が見えるような錯覚に陥るというか。
カクカクと気持ち悪い動きをしながら、テンプレート通りの言い訳をする安部の姿があった。
(漏らしたんだ……)
(漏らした……)
(漏らしてるね……)
(スカトロ義和……)
それは間違いなく、安部の株が暴落した瞬間でもあった。
「それより君、僕の記憶が確かならば、先程プールサイドで、途方も無い程の量の失禁をしていたね?まさか君……」
失禁、の二文字に他の者が顔をしかめ、三歩下がる。
「証拠隠滅の為にプールに……」
入った、と言う前に女子達が軽く悲鳴を上げる。
最悪最低。
皆で入るプールになんて事を。
女子達の軽蔑の眼差しが安部に突き刺さる。
……が。
「イイエ」
「は?」
安部以外の全員の動きが止まる。
「ボクハ漏ラシテナンカイナイヨ。見間違イダヨ。」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
それは……まるでロボ的というか合成音声的と言うべきか。
腹話術人形のように下唇からアゴにかけて線が見えるような錯覚に陥るというか。
カクカクと気持ち悪い動きをしながら、テンプレート通りの言い訳をする安部の姿があった。
(漏らしたんだ……)
(漏らした……)
(漏らしてるね……)
(スカトロ義和……)
それは間違いなく、安部の株が暴落した瞬間でもあった。


