不器用な愛で。


ピピピピ___



目覚ましが鳴って眠たい目をこする。


顔を洗って、いつもより少しだけメイクを濃くして。


髪を少し巻いて


きっと聖也は誕生日にプレゼントしたおそろいのTシャツを着てくると信じて、それに着替えて準備完了。



10時になってインターホンが鳴った。



「おはよう」

「おはよ」


思った通り聖也はおそろいのTシャツを着ていた。