他愛もない話をしているといつの間にか家に着いた。 「送ってくれてありがとう」 「こちらこそ、話せて楽しかった」 「私も。じゃあ気をつけて帰ってね」 「うん、おやすみ」 聖也以外の男の子と2人並んで歩くことが、少し変な感じがした。 とても新鮮で、まだ少し心臓が騒がしい。 だからと言って赤井君のことを好きなんじゃなくて 久しぶりの出来事に戸惑っているのかもしれない。