私に対する態度とは大違いだ。




「ねぇねぇ、
よかったら雪森(ゆきもり)くんも誘ってよ!」



(てん)
あー……アイツそういうの誘っても来ないよ。
いいじゃん、俺らだけじゃ不満?」



「そんなことないよ、全然満足♡」




馴れ馴れしく女の子と肩を組む昴くんと


頬を赤く染めて昴くんの腰に手をまわす女の子。



カップルみたいな行動を、恋人でもない2人がやってるの、異常だと思う。



睨むように2人の行動を見ていたら、


昴くんが一瞬、こっちに視線を向けた。




……やば。


見てたの、気付かれたかな。



見てないフリをしようと、


私はすぐに視線を逸らして、昴くんに背を向けて早歩きでその場を去った。