「嫌いになるわけねーだろ」



「……へ…?」




夜になって、昴くんが私の部屋に来て。


心の内を話したら、ベッドに座る私の前で正座して頭を下げた。




「……ていうか、いきなりキスして悪かった。
雰囲気に流されればいいと思ってたけど、
痴漢呼ばわりされても仕方ないと思う」



「……いや…私も失礼なこと言った。
こ、こ、恋人なら
キスとか当たり前、な、気がする、し…」




ただ私が慣れてないだけで。



慣れてそうな昴くんが嫌だっただけ…。



すっごい私のわがままだ。




「……いや、今まで散々、千花にひどいこと言ってきて、
信頼回復もしてないのにキスはいけなかったと思う。反省してます」