「あ〜〜…」




家の扉を閉めた瞬間、その場にへたり込んだ。



昴くん…




『俺だって男だからな』



い、いきなりキスとかするような男になっちゃったの!?



たしかに女の子にはベタベタ触ってたし触られてたし、距離近いっていうかなれなれしいとは思ってたけど!



あんな……簡単にキスとかできるなんて。




「絶対慣れてるじゃん…」




きっとこんな昴くんを、他の女の子は私より見てきたんだ。



……やだなぁ。