ちゃんと伝わってないのかと思ってもう一回“好き”って言ったら




「んぶっ」




いきなり昴くんに抱きしめられて、昴くんの胸に顔をぶつけた。



うっ…鼻痛…「俺も好き」




頭の上から降ってきた声に、きゅうっと胸が締めつけられる。



昴くんの声が今まで聞いたことないくらい甘くて…嘘じゃないって言ってるみたい。




「……そ、そうですか…」



「うん」



「あ……りがとう?」




こういう時



何を言えばいいの!?




「千花」



「はいっ…」



「今まで、ごめんな」



「……さっきも聞いたから、もういいよ」